日本におけるインフルエンザの推計患者数が全国で約283万人(1月21日時点)と、過去最高となっています。複数型のウイルスが同時流行して患者数を増加させているとの報道を見聞きし、ヒヤヒヤしている人も多いのではないでしょうか。
インフルエンザなんて子どもがかかるものと思っていたら、しっかり感染してしまった……なんていう人も多いでしょう。
職場でインフルエンザによる欠勤者が急増し、仕事に支障をきたしているという悲鳴もちらほら聞きます。たとえば、別の人で代わりのきかない仕事を担当する人がインフルエンザにバタバタと罹患。同僚たちは指示を仰ぎたくてもできず、右往左往している……。みなさんの周囲はいかがでしょうか?
ウイルスをまき散らしているのは上司?
インフルエンザの流行が加速する大きな要因は集団感染です。幼稚園や小学校で一気に感染が拡大し、学級閉鎖も日常的に起きています。
そんな負のスパイラルは、職場でも起きることがあります。なぜか? 原因は、体調不良という自覚があっても仕事を休まない人の存在にあります。自分にしかわからない仕事があるから無理矢理出社して仕事をこなそうとし、周囲にインフルエンザをまき散らすのです。
第一三共ヘルスケアが30~40代男性を対象に調査を行ったところ、約4割は「風邪で仕事を休むべき」と回答していますが、約6割が「風邪で仕事を休みづらい」と考えていました。
ちなみに「この体温になったら会社/仕事を休む」と判断する熱のボーダーラインは37℃台の熱で、休むと判断する人はおよそ半数。逆に、半数は休もうと考えないということです。
さらに悩ましいのは役職が上がるにつれて「休まない派」は増え、部長職であるミドルマネジメント層のうち実に67%が「休まない」といいます。「自分が休むことで周囲に迷惑をかけたくない」と無理をして、周囲にウイルスをまき散らす迷惑上司が相当にいるようです。
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