全国版!故障やミスが多い鉄道会社はどこだ JR、私鉄、地下鉄から三セクまで徹底比較

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大手私鉄の順位はどうか。最初にランキングに顔を出すのは69位の相模鉄道。次いで78位西日本鉄道、87位南海電気鉄道、90位京阪電気鉄道、91位東京急行電鉄、93位東武鉄道、94位京王電鉄、97位東京地下鉄、98位西武鉄道、100位阪神電気鉄道、101位近畿日本鉄道、104位京成電鉄、105位小田急電鉄、106位京浜急行電鉄、108位名古屋鉄道、109位阪急電鉄という順になった。さすがに中小私鉄よりも豊富な資金力を有し設備投資を積極的に行っているだけあり、ランキングでは優良な結果を収めた。

ただし、運休や30分以上の遅延が少ないとはいっても、30分未満の遅延が日常的に発生しているのは、1月9日付記事「最多は月19回!『遅延の多い路線』ランキング」で触れたとおりだ。国交省への届け出義務のある輸送障害が少ないという結果に満足せず、届け出義務のない30分未満の遅延を減らすことにも力を注ぐべきだろう。

雪国の鉄道でも部内原因による輸送障害ゼロも

吹雪の中を走る津軽鉄道。部内原因による輸送障害は2015年度、2016年度と2年連続で件数ゼロだった(写真:taka/PIXTA)

今回、部内原因による輸送障害がゼロだったのは48事業者だった。東京モノレール、湘南モノレールなどモノレール事業者が多い。青森県の津軽鉄道や秋田県の由利高原鉄道が2015年度、2016年度と2年連続して件数ゼロというのも特筆される。雪深い北国にも安全運行を実践している鉄道事業者が存在するのだ。資金力や規模の上にあぐらをかいてはならないことを教えてくれる。

【1月16日14時30分追記】初出時、「列車走行キロ比で見た部内原因による輸送障害件数ワーストランキング」の1位としていた京福電鉄は主要業務が路面電車、ケーブルカー、ロープウェイであるためランキングから除外し、以降の順位を繰り上げました。それに伴い本文も修正しました。

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