2017年の日経平均株価は2万2764円で終了 6年連続上昇、バブル崩壊後の最長記録更新
[東京 29日 ロイター] - 大納会の東京株式市場で日経平均は小幅に続落。落ち着いた外部環境を支えに、前日に下落した銘柄を買い戻す動きがみられたが、市場参加者は少なく、積極的な売買は手控えられた。指数は方向感なくもみ合いを続けた後、後場に下げに転じた。TOPIXも小幅安。東証1部の売買代金は今年2番目の少なさ。出来高は2011年の大納会以来の低水準だった。
日経平均は堅調な滑り出しとなった後、後場に先物主導で買われ、一時97円高となったが、利益確定売りに押され軟化した。セクター別ではガラス・土石、パルプ・紙、銀行が上昇率上位に入った一方、食料品、化学工業がさえない。
日中は大発会後の相場の調整リスクも意識された。「米連邦準備理事会(FRB)議長の交代のタイミングが迫り、年明け相場は一時的に不安定になりやすい。今後1カ月間で日経平均は2万1500円程度までの調整があってもおかしくはない」(東海東京調査センターのマーケットアナリスト、仙石誠氏)との声が出ていた。日経平均ボラティリティー指数<.JNIV>は上昇し、取引時間中としては12月8日以来、3週ぶりの高値水準を付けた。
年間では日経平均は6年連続の上昇。バブル崩壊後の最長記録を更新した。上昇幅は3650円57銭となり、2013年(5896円13銭)以来の大きさ。上昇率は19.1%と、13年(56.7%)以来の高さだった。
きょうの東京市場では立花エレテック<8159.T>が急伸し年初来高値を更新した。同社は28日、2018年3月期の連結業績予想と年間配当予想を上方修正したと発表した。主力のFA(工場の自動化)システム事業が好調に推移した。
半面、アダストリア<2685.T>が大幅安。同社が28日に発表した2017年3─11月期の連結業績は、純利益が前年同期比41.0%減の65億9400万円だった。大幅な減益となったことを嫌気した売りが出ている。在庫消化の推進で値下げ率が上昇。販売費・一般管理費の増加も響いた。
東証1部の騰落数は、値上がり1030銘柄に対し、値下がりが914銘柄、変わらずが119銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22764.94 -19.04
寄り付き 22831.49
安値/高値 22753.20─22881.21
TOPIX<.TOPX>
終値 1817.56 -1.47
寄り付き 1822.24
安値/高値 1816.85─1826.17
東証出来高(万株) 88915
東証売買代金(億円) 15465.24
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