プログラミング教育「必修化」に死角はないか 創造性を拡げるのはプログラミングではない
新時代に求められる三要素
子どもに必要な三要素として、「読み、書き、そろばん」が挙げられた時代もありましたが、それも今は昔。では、今の子どもに必要な三要素とは何でしょう。それは、「アルゴリズム、オーディオ、ビジュアル」です。
アルゴリズム×ビジュアルで彩られたデジタル社会は、オーディオ×ビジュアルで作られた映像や、アルゴリズム×オーディオで生まれた音楽であふれています。テクノロジーを生かした創造性が武器になる時代が到来したのです。この新たな三要素は、これからを生きる子どもにとって不可欠な教養といえます。
スマートフォンの登場で映像や写真を撮るのが身近になった結果、新たな三要素のうちオーディオとビジュアルは、子どもが比較的取得しやすいスキルとなりました。ところがアルゴリズムは、いまだ子どもにとって縁遠いものです。アプリはなぜ動くのか。SNSでなぜシェアできるのか。ゲームはどうできているのか。
アルゴリズムとは、物事を動かす仕組みのことです。アルゴリズムのスキルを身につければ、子どもは仕組みを理解して創作や表現ができます。その際に重要なのが、子ども自身が楽しいと思えることです。
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