圧倒的に成功する企業に共通する5つの特徴 ダメなチームほど情熱足らず、殻を破れない
「幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」
『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などの名作を書いたロシアの作家、トルストイが残した言葉だ。
これは家族だけの話ではない。企業においても名言が当てはまる。最高のチームは似たような性質を備えているが、機能不全のチームは、それぞれ非効率の状況が異なっている。ダメなチームの行動や思考を検証する書籍は多いし、確かに失敗した理由を理解する意義も大きい。
だが、それだけで十分ではない。単によくある落とし穴に陥らないというだけで、真に高いパフォーマンスを発揮するチームになれるとは限らない。心理学の教科書に書いてある問題点を回避すれば優れた人間になれるわけではないのと同じだ。
拙著『EXTREME TEAMS(エクストリーム・チームズ) アップル、グーグルに続く次世代最先端企業の成功の秘訣』でも詳しく解説しているので、近年大きな成長と成功を収めている最先端企業の特徴を一部紹介しよう。
ホールフーズとピクサーの共通点
米国の優良企業、たとえばホールフーズ・マーケットとピクサー・アニーメーション・スタジオは、まったく異なる業界で運営するまったく異なる企業だ。歴史も、文化も、課題も異なっている。しかしチームの活用方法には共通点がある。両社は次に挙げる点で似通っている。
・一般的な企業以上に、チームとチームワークに価値を感じている。チームは自社の成功に不可欠だと見ている。会社は個人の集まりではなく、チームの集合体だと考えている。彼らがチーム制を重視する理由は、チーム制にすることで、競合他社が簡単に模倣できない競争優位が生まれるからだ
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