東大はもう"オワコン"なのか? 藤原和博とスーパーIT灘高生が考える(中)

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 世界をまたにかけて活躍するグローバル・スーパーエリート以外の人たちが、これからの時代を生き抜くための極意。それは1%、すなわち「100人に1人」のレアな人になること。
 『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』では、生き方・働き方を「価値観×志向」別に4つのタイプに分類。「社長タイプ」「自営業タイプ」「公務員タイプ」「研究者タイプ」ごとに7つの条件を示す。たった7つの条件さえクリアできれば、誰でも1%の人になれる。特別な才能はまったくいらない。
 この対談では、リクルート出身で杉並区立和田中学校・前校長の藤原和博氏が、新世代リーダーのTehu氏とともに新しい生き方・働き方を考える。

※ 対談(上)はこちら:必ず食える「1%の人」になる方法

──Tehu君は、藤原さんの『必ず食える1%の人になる方法』の本のなかで提示している4つの生き方のうち、A以外のBCDをすべて実践しているようです。Aは「社長タイプ」で「力」を求める。Bは「自営業タイプ」で「技」を求める。Cは「公務員タイプ」で「つながり」を求める。Dは「研究者タイプ」で「好き」を求める。

藤原 そうですね。「100人に1人」になるための最低限の3条件として、「パチンコをやらない」「電車のなかでケータイゲームを日常的にしない」「本を月に1冊以上読む」と言っています。

その3条件をクリアしたら、ABCDのタイプ別に、さらに4条件を示しているんだけど、Tehu君の場合は最初からAを否定している。Aは組織で偉くなろうとか、収入を極大化しようという、前時代の生き方なんですよ。そういうのは捨てちゃって、BCDを縦横に走り抜いているよね。

カネ儲けにはどれほどの意欲があるの? 

Tehu おカネはあったらいいかな、ぐらいですかね。

藤原 「ごそっと早めに儲けたい」みたいな願望はないの? それよりも、おもしろいことをやっていたい? 

Tehu おもしろいことをやりたいです。ただ、おもしろいことをやるためにはおカネが必要なこともたくさんあるので、たしかに早めに稼いでおいて心配ないぐらいにはしておきたい気もします。でも、一発当てるというよりは、コンスタントにしっかり稼ぐほうがいいですね。

藤原 自由度がすごくあって、「何でも一流になれ」じゃないところがいい。「別に二流でいいじゃないか」と。二流の1番をどんどん横展開していく。縦じゃなくて横の一流になる。そんなヤツ、なかなかいないですよ。 

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