東大はもう"オワコン"なのか? 藤原和博とスーパーIT灘高生が考える(中)
※ 対談(上)はこちら:必ず食える「1%の人」になる方法
──Tehu君は、藤原さんの『必ず食える1%の人になる方法』の本のなかで提示している4つの生き方のうち、A以外のBCDをすべて実践しているようです。Aは「社長タイプ」で「力」を求める。Bは「自営業タイプ」で「技」を求める。Cは「公務員タイプ」で「つながり」を求める。Dは「研究者タイプ」で「好き」を求める。
藤原: そうですね。「100人に1人」になるための最低限の3条件として、「パチンコをやらない」「電車のなかでケータイゲームを日常的にしない」「本を月に1冊以上読む」と言っています。
その3条件をクリアしたら、ABCDのタイプ別に、さらに4条件を示しているんだけど、Tehu君の場合は最初からAを否定している。Aは組織で偉くなろうとか、収入を極大化しようという、前時代の生き方なんですよ。そういうのは捨てちゃって、BCDを縦横に走り抜いているよね。
カネ儲けにはどれほどの意欲があるの?
Tehu: おカネはあったらいいかな、ぐらいですかね。
藤原: 「ごそっと早めに儲けたい」みたいな願望はないの? それよりも、おもしろいことをやっていたい?
Tehu: おもしろいことをやりたいです。ただ、おもしろいことをやるためにはおカネが必要なこともたくさんあるので、たしかに早めに稼いでおいて心配ないぐらいにはしておきたい気もします。でも、一発当てるというよりは、コンスタントにしっかり稼ぐほうがいいですね。
藤原: 自由度がすごくあって、「何でも一流になれ」じゃないところがいい。「別に二流でいいじゃないか」と。二流の1番をどんどん横展開していく。縦じゃなくて横の一流になる。そんなヤツ、なかなかいないですよ。