Facebookはテクノロジーで日本社会に貢献へ 日本らしい新たなコミュニティづくりを応援

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フェイスブック ジャパンでは会議室の名前はすべて「和製英語」。こんなところにもこだわっている(撮影:今 祥雄)

「ユーザー・コミュニティをエンパワーする」という戦略には、製品・機能面やコミュニティづくりのサポートで貢献し、「ビジネス成長のベストパートナーとなる 」という戦略にはモバイル時代のマーケティングをサポートすることで貢献していくという青写真は、本連載の第1回目から第3回目で取り上げました。

ここでは3つ目の「テクノロジーを活用して日本社会へ貢献する」について詳しくご説明します。今、日本が直面するさまざまな課題の中で、私たちは特に3つの分野の解決にテクノロジーで貢献したいと考えています。

中小ビジネスや個人事業主のビジネスをサポート

1つ目は、中小ビジネスや個人事業主のビジネスをサポートし、地域の活性化につなげたいと考えています。前述のとおり、現在、モバイルがコミュニケーションの中心になっており、企業のマーケティングもモバイルシフトに合わせて最適化できるかが成長の鍵となります。FacebookとInstagram広告は、1000円からという少額からでも実施でき、スマホ・PCで簡単に出稿できるのも中小ビジネスに最適な理由と考えています。

その取り組みをするにあたり、 地域の実際の声を聞く目的で、7月に長崎県の壱岐島を訪問しました。島の中小ビジネスや個人事業主を支援する「Iki-Biz(壱岐しごとサポートセンター)」の方々とのお話から、島の事業や商品の魅力を私たちのプラットフォームで広めていける可能性は十分にあると感じました。実際、壱岐島の青果店である「下條くだもの店」では、県内・県外合わせて3万円の予算で5万人にリーチでき、広告単価としても通常のチラシと比べ10分の1で、効率よく店舗の認知拡大ができた、といううれしい声もいただきました。

下條くだもの店のFacebookページ(左)とInstagramページ

まだ取り組みははじまったばかりですが、地方の経済や文化を学び、蓄積したノウハウをそのほかの地域でも生かすようなサイクルを作ることができればと思っています。

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