前場の日経平均は米株高で6日ぶりの反発 東証1部の売買代金は8878億円にとどまる
[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比89円33銭高の1万9473円17銭となり、6日ぶりに反発した。前日の米国株の上昇や、外為市場でのドル高・円安の流れを受け、外需大型株が堅調に推移。ハイテク株の一角にも買い戻しが広がった。寄り付きで1万9500円台を回復し、一時177円高となったが、買い一巡後は戻り売りに押される展開だった。
TOPIXは続伸。東証33業種中、29業種が値上がりした。繊維が上昇率でトップ。海運、鉄鋼、銀行業、電気・ガスが値下がりしている。午前中の東証1部の売買代金は8878億円にとどまり、商いは低調。日中の高安値幅はここまで100円未満にとどまっている。北朝鮮リスクなど外部環境の不透明感が引き続き意識され、積極的に買い上がる姿勢は限定的だった。
主力銘柄ではトヨタ<7203.T>が1%高で午前の取引を終了。キーエンス<6861.T>が一時5%高となり、年初来高値を更新した。半面、三菱UFJ<8306.T>は1%安で前引けを迎えた。
ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏は「国内機関投資家は9月中間期の決算を控え、無理はできない。海外のヘッジファンドも先物売りを仕掛けて利益を取りたい時期にあり、需給面では売り圧力が高まりやすい」と指摘。「国内企業の好業績が再び評価されるのは10月以降。それまでは1万8500円程度までの調整もあり得る」とみる。
東証1部の騰落数は、値上がり1250銘柄に対し、値下がりが627銘柄、変わらずが144銘柄だった。
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