有名人がこぞって子育てする「ハワイ」の魅力 美しい自然に癒やされるだけではない

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2. のんびりとしてダイバーシティ(多様性)に富んだ環境

ハワイを訪れたことがある人なら、青い空の下でTシャツ、短パン、ビーチサンダルで、笑顔で走り回る子どもたちを見て、「ああ、ここで子育てができたら」と、1度くらいは思ったことがあるかもしれません。

自然に恵まれた島であるハワイは、どちらかというと都会的で便利な暮らしを好む人よりも、素朴な人間らしい暮らしを好む人が世界中から集まってきます。特に都会での分刻みの生活に疲れたような人にとっては、自分の生活をリセットするのに適した場所だというのは、私自身が子連れで移住した経験からも言えることです。

子連れで移住する場合は、現地の学校についていけるかという心配がありますが、ハワイは米国の他州に比べて教育水準が決して高いわけではありません。ですので、英語が母国語ではない日本人にとっては、ハードルが高すぎないという利点があります(ちなみに、USニューズ&ワールドレポートが発表した公立校ランキングでは、全米36位となっています)。

人の目を気にせずに子育てができる

また、ハワイは米国の中でも、多民族が混じり合って仲良く暮らしている多様性に富んだ州でもあります。ご存知かもしれませんが、ハワイの人口の40%はアジア人が占めており、その中で最も多いのが日系人です。私たち日本人が、居心地が良いと感じるのも、差別を感じたり、肩身の狭い思いをしたりしにくいことも、こうした環境が関係しているのではないかと思います。

加えて、ハワイには「Ohana(オハナ)」という、米国のほかの地域にはない独特の精神があります。オハナは家族という意味ですが、これには相手を尊敬し、理解しようとする精神や、どんな人でも受け入れるという信頼の意味が込められているのです。多様性に富んだハワイでは、他人の評価を気にするのではなく、自分自身の評価基準を持っています。ゆえに、有名人だからといって、色眼鏡で見られることなく、人の目を気にせずに子育てをできるわけです。

3. 家族との時間を大切にする

ハワイの家庭はほとんどが共働きで、学校環境も親が共働きであることを前提に作られています。たとえば、学校が始まるのは、親の就業開始時間(8時)に合わせて7時半となっていますし、夕方5時半まで預かってくれる延長保育も充実しており、子どもが預けられないので働けない、ということはハワイではありえません。

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