学校でカツアゲ、親はまず警察に行くべき? 最初は学校側に相談した方が良いのか
「高校生の息子が同級生から現金を要求(かつあげ)されていたそうです」。そんな相談が弁護士ドットコムの法律相談コーナーに寄せられました。
相談者によると、同級生から5か月の間、複数回に分けて計6万8千円をカツアゲされたそうです。相手の対応次第では警察に訴えることも考えていますが、「警察はこの金額でも取り扱ってくれるのか」と相談を躊躇しているようです。
高校生同士で起きたカツアゲに対し、どう対応したらいいのでしょうか。東山俊弁護士に聞きました。
考えられる「3つの方法」から何を選ぶか
子どもがカツアゲを受けたら、まずどこに相談をしたら良いのでしょうか。
「同級生に脅されて現金を渡した場合、その同級生の親と直接話をする、学校に相談する、警察に相談するという3つの方法が考えられます。
その中でどの方法を選ぶべきかですが、私は、まず学校に相談するべきだと考えます。
学校に相談すれば、学校内の環境や同級生との人間関係の改善に取り組んでくれることが期待できますし、親同士の話し合いを仲介してくれる場合もあるため、同級生との関係や渡した現金の返済等の問題が一挙に解決することもあるからです。
親同士の話し合いという方法は、うまく行けば一気に解決に向かう可能性もありますが、互いに感情的になり、かえって状況が悪化する可能性もあります。また、警察は、そもそも犯罪の捜査をするための組織であり、同級生との関係や金銭の返済等に直接かかわってくれる訳ではありません」