褒められて伸びる男がじき使えなくなるワケ

「ドヤ顔」が魅力的なのは羽生結弦君くらいだ

オトコは、自分の能力やスペックを褒められることで優越感を覚え満足を感じる傾向にあります。だから職場には「オレには成功体験が必要なんです!」とか「もっと褒めてください。褒められて伸びるタイプなんです!」といったオトコ社員が時々入社してきます。

彼らの思考回路は、①何かすごいことができるようになり、そして②褒められれば、③自信を持てるようになる、というもの。そんな彼らが面倒くさいので、女性は「ハイハイ、よくできましたね。エラいエラい」と軽くあしらいますが、すると調子にのる。そうなればもっと面倒くさくなるので、構ってすらあげなくなる。

結果、そのオトコ社員たちはスキルが上がらず「使えない君」カテゴリーに分類される。そんなオトコの「何かすごいことをする体験」の勘違いが生む惨めな結果を、ボクはたくさん見てきました。

逆転満塁サヨナラ級の成功体験なんていらない!

自信をつけるための第一歩は、ささやかなものでいいんです。名著『スイッチ!』(早川書房 2010年)で筆者のハース兄弟が解説しているように、「今できていること」から始めて少しずつ広げること。逆転満塁サヨナラホームラン級の成功は不要です。今、止まっているボールにバットを当てることができるなら、だんだんと数多く当てられるようにするのが「成功体験」です。

ボクが婦人肌着メーカーの営業をやっていた時代、仕事に追われて身動き取れなくなったボクが何とかしなくちゃと思って強化したことがあります。それは、毎朝「各店舗の女性販売員のスケジュールを確認する」ことでした。仕事としては、いたって簡単なことです。ただ、みんなの予定を確認することによって、今日は誰に連絡しよう、あのお店は販売員さんが出勤しているこの日にしようと、行動計画を立てて先回りして仕事ができるようになり、自然と身の丈に合った自信がつき出しました。今できることを、広げる。等身大の成功体験が、質の良い謙虚な自信を構成してくれるようです。

最後に紹介するのは、オトコがオンナに自信を持たせる方法について。能力や手柄を褒められると嬉しいオトコは、職場の女性に対しても「キミはすごい!」と能力を褒めたり「もっとこうしたら良いんじゃないか」と手柄を得るためのソリューションをアドバイスしたがります。ボクの職場にいた男性上司がまさにこのタイプで、女性に「君ならできる!」とおだてるものの、空回っている様子を何回も見てきました。

「はたらく女性のかていきょうし」を長年やって気づいたことなのですが、女性がいちばん自分に自信を持てるのは「今、ありのままの自分」が「肯定」されること。本人の考えや計画を聞いて、「うん。○○さんの考え方って良いと思いますよ」とか「今まで○○さんがやってきたことボクは見ているから、○○さんはこの仕事が出来ると思っていますよ」と本人の「今、ありのまま」を肯定するだけです。「あ、わたしってこれでいいんだ」と思うことができた女性は普段より130%増のパフォーマンスを出してくれます。オトコは今できるコト、オンナは今ありのまま。現状の見つめ方が、自信の持ち方につながるようです。

職場に女性がいてくれるだけで、謙虚になれる。オトコにとって、オンナがいる職場は自分を高めるうえでの恵まれた環境なんだと思います。そんな気持ちで、職場の女性たちに話しかけてみるコトから始めてみるのも良いのかもしれません。

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