「検討に値する保険が限られていることがわかる。保険会社が有力な広告主である民放には難しい内容かもしれない」
6月28日に放送されたNHKの「クローズアップ現代」を見て、筆者はそのように感じました。特集のテーマは「保険値上げで家計直撃! 賢い見直し術とは」で、番組のダイジェストは、こちらのリンクから確認できます。
以下、筆者が注目した点について、まとめておきます。
「自分のリスクをきちんと把握する」ことが大切
まず、民間の保険は、健康保険・遺族年金・老齢年金などの公的な保障制度を補完するものであると、位置づけられていました。事実、私たちは、あらかじめ、医療・死亡・所得補償等さまざまな分野で、公的な保障制度に守られています。会社員の場合、勤務先の健康保険組合や福利厚生制度が手厚く、民間の保険で保障を確保する必要性が低い人もいます。
1カ月の医療費自己負担額の上限が2万円に収まる健保組合に所属していることを知り、加入していた医療保険やがん保険を解約するような人もいるのです。
番組では最後のほうで「自分のリスクをきちんと把握する」ことが大切であるとまとめられていました。それは、「(民間の)どんな保険に入ればいいのか?」と考える前に、健康保険等の制度によってどれくらいの保障が得られるのか、確認することから始まるのです。
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