ボルボ「90シリーズ」に体現したデザイン哲学

前輪とドアとの距離感が威厳を演出する

 

ボルボの新型90シリーズは、アグレッシブなフロントマスクとエレガントなプロファイルの同居が魅力的だ。ユニークなスタイルの背景にはどんな考えが? 日本発売を機に来日したボルボのデザイナーにその秘密を訊いた。

ボルボ、カーデザインの秘密

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

日本では2017年2月に発売を開始し、人気絶好調というボルボの新型90シリーズ。特徴は、同社のプレミアムラインらしい余裕あるボディサイズと、数々の快適いよび先進的な安全装備にある。

かねがねボルボ車の大きな魅力は、エレガントさとスポーティさをうまくバランスしたスタイリングにあるが、新型も同様だ。先進的な感じと、1966年発表の「144」から連綿と続くオーソドックスなスタイリングの良さとが、見事にミックスされている。

では、そうしたスタイリングのアイディアは、一体どこから生まれているのだろうか? その鍵を握っているのはもちろんデザイナーをおいてほかにない。そして、そのデザイナー、ジョナサン・ディズリー氏が新型90シリーズの発表を機に来日した。

英国人の彼は、2001年にボルボカーズに入社。しかし、それには先立つ1997年から99年にかけても、フリーランスとしてボルボ車のデザインに携わってきた。ボルボのデザインポリシーを熟知している人物であるということだ。

「ボルボはいま、変革の過程にあります。今回はS90、V90、それにV90 クロスカントリーを日本に導入しましたが、このあともニューモデルが控えています。一新したプラットフォームですから、従来モデルからパーツの使い回しはありません。ですから、デザインをゼロから手がけられるわけですが、それはデザイナーにとっても、すばらしい瞬間です。未来を創造することになるわけですから」

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