野村克也が語る、「弱者」こそ最後に勝つ理由

「コミュ力」の前に何を身につけるべきなのか

そう思うと、私はいい時代に監督をやらせてもらった気がする。性格が明るく、軽く、柔らかくもなく、世渡りがうまくなくても、監督としての力量をしっかり見極めてくれる信頼がおけるオーナーや社長がいた。

「コミュ力」の前になくてはならないもの

「信は万物の基を成す」という言葉がある。「信」すなわち、信頼、信用はすべての礎ということだ。

「信」なくして、いい人材は成り立たない。その「信」を形成するのは、やはり純粋な人としての力量だ。そして、そこに確固たる結果がついてくれば、自然と人としての「格」が出てくる。

筆者の近著『弱者の流儀 野村克也31の考え』(上の書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

読者の中には、自分がコミュニケーション下手であると悩んでいる方もいるかと思う。私は一般的に言われているコミュニケーション能力が、一流になるために絶対に必要な要素だとは思っていない。

信頼、信用というものは、真摯に物事に取り組み、力を蓄えていくことで、自然と周囲から得られるものだと思っている。小手先のテクニックや追従などで得られるものでは決してない。

あなたがコミュニケーション下手を自覚しているなら、「世渡り上手」を目指すのではなく、まず実力をつけるのが先だ。

そして、結果を出して自信をつける。自信も「信」のひとつと言えるだろう。そうすれば、おのずとコミュニケーションもよく取れるようになっていくはずだ。

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