「1.5倍の高速授業」で受験に勝ち残る方程式 林修先生も教えるナガセ、社長からの直言
早稲田塾のリストラは想定内だった
――前期業績は減益決算で(今期は増益見込み)、「早稲田塾」全23校中11校の閉鎖を決めるなど、大ナタを振るいました。現状をどうとらえていますか。
もともとグループとして、早稲田塾のリストラは必要、というのが前提だった。ただ、どういう人材がいるのか掌握できず、若干時間がかかった。早稲田塾への買収価格(約20億円)は適正だったと思っている。
これからの入試は選抜が多様化する。学力だけでなく、特別な活動をやっていたら、アピールする必要も出てくる。たとえば東北大学などは、一般入試よりも、書類や面接で選考するAO(アドミッション・オフィス)入試や推薦入試のウエートを上げる見込みだ。
そうした中、当社のFC(フランチャイズ・チェーン)に対して、AO・推薦入試に強い早稲田塾が持つノウハウを提供してもらう。リストラといっても、既存の社員は切らないし、かなりの部分を継続する。生徒にしても、隣の校舎に行ってもらうなど若干不便になることもあろうが、授業は続ける。われわれには生徒を志望校に合格させる責任がある。
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