高円寺の「古い階段」に女子が萌える理由

「安全性」追求の結果、街から失われたもの

街の片隅にあるさび付いた古い階段に「萌える」女性がいる。いったい、何にひかれるのだろうか(筆者撮影)

いまは、ちょっとオタクなくらいがおしゃれな時代らしい。

最近若い女性の間で人気なのがマンホールだ。各地のマンホールを見たり撮影したりするのが好きな女性を「蓋女(ふたじょ)」というとか。マンホール同様地下へのつながりへの関心という意味では暗渠(あんきょ)もブームになっている。はたまた、ある若手女優は電線好きで、ひたすら電線を撮影した写真を載せたSNSには、多くのフォロワーがいる。

次は「階段女子」が来る?!

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こうしたマイナーな趣味がメジャー化していくトレンドに敏感で、そもそも自分自身がマイナー好きである私が今注目しているのが、「階段」ブームである。

もともと、建築好きの中に階段好きの人はいたが、あるとき、まったく別の取材をしていて知り合ったアラサー女子は、完全な趣味として階段が好きだという。しかも、階段を裏側から見るのが楽しいというのだ。

筆者は、鉄製の古い外階段に魅力を感じるようになった(筆者撮影)

そこで私は、この階段女子とその友人とともに、早速高円寺と中野を散歩して、階段を見て回ることにした。

かくいう私も、階段が好きだ。私の好きな階段は、古い鉄製の外階段で、できればさびているほうがよい。こういう古い階段に突如"萌え”たのは2010年、『高円寺 新東京女子街』という本を作っていたときのことだ。本を書くために高円寺の街を歩き回っているうちに、いろいろな発見があったのだが、その1つが階段だったのだ。

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