人気沸騰!「料理動画」はこだわりの塊だった

急成長するデリッシュキッチンの舞台裏

照明などは過度に明るくせず、料理の自然な色みが出るようにしている(撮影:梅谷秀司)

東京・六本木にあるオフィスビル。エレベーターが4階フロアに着いた瞬間、何かを炒める香ばしいにおいに食欲をそそられる――。

ここはレシピ動画サービス「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」を運営するエブリーの本社。毎日、数十から100近いレシピ動画を制作・配信する拠点だ。同社がサービスを開始したのは2015年9月。フェイスブックやインスタグラムなど、SNSでシェアされることで動画の拡散を図る「分散型メディア」として急激な成長を遂げてきた。

昨年12月にはスマートフォン用アプリの提供も開始、一時はアップルとグーグルのアプリストアでダウンロード数が1位になるなど、レシピ動画メディアとして国内随一の人気を誇る。5月からはモデルでタレントの木下優樹菜さんが出演する新CMを放映。ユーザー拡大に弾みがつきそうだ。

動画と現実のギャップをなくす

この市場で新興プレーヤーが乱立する中、ユーザーがサービスを選ぶ決め手になるのは、やはりレシピ動画そのものだろう。デリッシュキッチンも、中心的ユーザーである20~30代女性の心をつかむため、細かなニーズ分析に基づいた、あらゆる工夫を盛り込んでいる。

キッチンスペースは調理と撮影を1人で行えるようになっている(撮影:梅谷秀司)

今年2月から入居する本社には、同時に10本超の動画を撮影できるキッチンスペースを完備。基本的には、調理と撮影を1人で、かつ1つの場所で行えるようにしている。

また、各調理台にスクリーンを設置、スマホサイズの縦長型、インスタグラムなどへの投稿に合う正方形型、ユーチューブなどの投稿に合う横長型と、それぞれの画面で見やすく撮影できているかをリアルタイムで確認できる。

もうひとつ特徴的なのは、各調理台の上部に、屋根のように掛けられている白い布。光が均等に、柔らかく当たるようにするためのものだ。実際に家庭で料理を作る際、動画で見るのと色みが違うと、焼き加減、ゆで加減などを判断するうえで望ましくない。そのため、「過度なライティングや色の加工はせず、食材の自然な色味が出るようにしている」(エブリーの吉田大成代表)。

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ビームスの流儀

1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。