スピーチが下手な人とうまい人の決定的な差 突然、「無茶ぶり」されても慌てないために

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これはもちろん、忘年会に限ったことではありません。

「周りの人の気持ち」に配慮し、シンプルに皆が共感できる「いまの気持ち」を伝えることで、その場に適したコメントになるのです。

忙しいときに話を振られたときのポイント

また、忙しいときや仕事に集中しているときに急に上司から「~だよね。〇〇さん?」などと振られることもあるでしょう。そんなときに聞こえないふりをしたり、無視するのは得策ではありません。

上司から急に振られたときはもちろん、同僚、部下、後輩でも、面倒と思っても一度自分の作業を止め、相手のほうに体を向けて、目を見て話をしましょう。

ポイントは体全体を相手に向けることです。そのうえで、作業に集中していてちゃんと話を聞いていなかった場合は、

「あ、スミマセン。今の話よく聞いていませんでした。何のお話でしたでしょうか?」とまずは確認します。

『一流のプロ講師が実践している話し方』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

また、返事は「はい、そうです」や「いいえ、違います」だけで終わらせるのではなく、自分の意見や根拠などを付け加えることが大切です。「はい、そうです。つまり……」「いいえ、違います。なぜなら……」というように続けることで、相手に納得感を持ってもらうことができ、後のコミュニケーションを円滑に進めることができます。

突然話を振られることを嫌がる人は多いでしょう。過去に頭が真っ白になってパニックになったなどの経験があって、人前で話すことにトラウマを感じている人もいるかもしれません。しかし、無茶ぶりにうまく対応することができると、上司や同僚の信頼を得ることにつながり、チャンスとなります。

春になり職場の環境が変わった人も多いと思いますが、この機会に「この話を一言で要約すると」どうなるのか、「みんなの代表として話すとしたらどんな言葉が適切か」を日々意識してみると、きっと新たなチャンスに出合えるはずです。

加藤 恵美 ルネッサンス・アイズ副社長

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かとう えみ / Emi Kato

愛知県刈谷市生まれ。愛知県立刈谷高校卒業。日本女子大学を卒業後、豊田自動織機にUターン就職。その後、株式会社ノエビアに転職して東京へ。2003年より現職 日々、数多くの講演、研修をマネジメントする。

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