日本人男性の「時間の使い方」が残念なワケ フランス人ジャーナリストが指摘!

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バーチャルな世界にハマりすぎると、たとえば本物の女性とやり取りするのは面倒とか、人間関係が難しくなるのではないでしょうか。他国の街に行ったときは感じませんが、東京はいま、人間関係が希薄になっていると感じます。なので、自分の時間や人生をもっと楽しんでほしいと思います。

――フランス人のように自由に生きたいと思っても、日本には何事においても「こうあるべき」という考えがあります。

たとえば、結婚もそうですね。結婚なんて無理にしなくてもいいのです。「婚活」なんてフランス人には信じられません。自分の人生を楽しむ中で好きな人ができたら、一緒に住んだり、子どもを作ったりすればいい。これもプレッシャーなんでしょうけれど、もっとリラックスして自分の人生を歩んで欲しい。

もっと自信を持ってほしい

「日本人男性には魅力的なところもある」と話すトーザン氏(撮影:梅谷秀司)

これは仕事に関しても言えます。知人でサーフィンが大好きな人がいて、優秀な経歴の持ち主にもかかわらず、アルバイトをしながら暮らしています。その方が、バケーションを取りやすいから。多くの人から批判もされたようですが、これは彼の人生。結局は、生まれてから死ぬまで、自分の時間をどう使うかを決めるのは自分です。

生き方にはいろいろなパターンがあるという、選択肢があるのが大事です。もちろん、仕事ばかりしているのもひとつの生き方。どういう生き方をするのかを選択できるような社会になるのが望ましいと思います。

――心の中では変わりたいと思っていても、周りの目が気になってできないという人も少なくありません。

それは日本の問題で、小さいときから周りにどう見られているかを気にしている。だから、「自分の人生」を生きにくい。何に関しても周りの目や意見が気になってしまう。これは教育の問題かな。

フランスの場合は逆に、小さいときから自分の意見は人と違うほうがいいと教えられます。両親との食事や学校の発表会で自分の意見を言うと、必ず「どうして?」と聞かれる。そこで、ちゃんと説明しないといけないので、自分の意見を持つようになるのです。自分の意見は人と違っていいし、むしろ違ったほうがいい。今の日本の男性は自信が足りないと思う。自分があれば自分の意見をもっと言えるし、女性との関係もうまくいくのではないでしょうか。

松元 順子 フリーランスライター

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まつもと じゅんこ / Junko Matsumoto

企業取材・経営者インタビューを中心に活動。1975年、愛媛県松山市生まれ。伊予銀行、千葉銀行勤務を経て、2009年に編集プロダクションに転職。主に女性向けMOOKの編集アシスタント兼ライター業務を担当。その後、ベンチャー系採用メディア制作会社のライターとして、経営者インタビューを多数経験したことから“挑戦する生き方”に強く興味を持つ。Web制作会社勤務を経て、2012年6月に独立。ビジネス系媒体を中心に、雑誌、企業PR誌、Webメディアなどの取材・原稿作成に携わる。

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