「GINZA SIX」、再開発で浮かんだ6つの秘密

松坂屋からの華麗なる変身を大解剖する

銀座エリア最大の屋上庭園は、イベントスペースと緑の回廊。

屋上ガーデンでは四季それぞれの植栽を楽しめる

2街区を一体化して再開発されたGINZA SIX。当然のことながらその屋上も広大だ。ここには銀座エリア最大約4000㎡の屋上庭園「GINZA SIXガーデン」がオープンした。庭園の面積56%にあたる約2200㎡が緑地。植栽は「江戸の庭園文化」をコンセプトに、四季折々に表情を変えていく樹木が選定された。また、イベントも開催できる広場空間を配置する。「銀座の中心で緑にあふれた場所。ファッションショーやビアガーデンなど、銀座の中心部ならではのイベントを検討しています」。そして、松坂屋銀座店屋上に鎮座していた稲荷神社も、再びこの地に設けられることとなった。「銀座の新しいパワースポットになってほしいですね」。

建物の中に路地、南北で通り抜けができるあづま通り。

建物を南北で通り抜けられる、まるでトンネルのようなあづま通り(写真提供:森ビル)

気が向くままに大通りから路地へとふらりと入る「そぞろ歩き」は、銀座遊びの楽しみのひとつ。GINZA SIXでは、建物内でもこのそぞろ歩きを楽しむことができる。インテリアデザインを手掛けたグエナエル・ニコラは、吹き抜けを囲む通路を路地のイメージでジグザグに設計している。「ぶらぶらと歩く楽しみ、角を曲がった先の偶然の出会いも楽しんでいただきたいと思っています」。また、館内には中央通りと三原通りを東西に結ぶ「銀座パサージュ」や、交詢社通りとみゆき通りを南北で結ぶ「あづま通り」が敷地内に走っている。「敷地は大きくなりましたが、路地が持つ楽しさや利便性は残しています」。銀座パサージュは7時から23時30分まで開放されている。

観世能楽堂はもともと銀座にあったのが里帰り

松濤から移築された観世能楽堂のもうひとつの顔。

地下3階の観世能楽堂では、能楽のほか、イベントなども行われる

地下3階の「観世能楽堂」は、能楽の最大流派、観世流の活動拠点だ。もともと観世流は江戸時代から約200年間、銀座周辺を本拠地としており、つまりこの移転は「里帰り」。渋谷区松濤にあった観世能楽堂で使われていた総檜の舞台がそのまま移築された。また、地域に開かれた多目的ホールとして、さまざまなイベントなどにも利用できるほか、災害発生時には約1000人の帰宅困難者の一時滞在場所として利用できるようにも設計されている。「店舗のお客さまをはじめ施設全体で約3000人が3日間、一時滞在できるようにスペースと食料を確保しています」。

地下鉄銀座駅からつながる、あづま通り地下はただいま普請中。

グランドオープン後のGINZA SIXにも楽しみな点がある。それは12月に完成目標の地下連絡通路。東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線の3線が走る銀座駅に直結する通路が開通するのだ。現在、シールドマシンがあづま通りの下を開削中だ。「地下通路が開通すれば、雨の日も濡れずに銀座駅からGINZA SIXまで移動できます」。この地下通路に加え、三原通り沿いに設置された観光バスの乗降所や、515台を収容する駐車場、さらには400台を収容する公共駐輪場も設置されている。GINZA SIXは徒歩、自転車、電車、自動車と、さまざまな交通手段でやってくる人たちを受け入れる「銀座の玄関口」となる。「銀座を歩く人の流れが変わってくると思います」(『東京人』2017年6月号記事より一部を転載)。

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
アジアから訪日客が殺到<br>大阪・ミナミの熱気と困惑

4年で5倍に外国人観光客が増えた大阪。中でも道頓堀や心斎橋など大阪・ミナミの中心エリアにアジアからの訪日客が押し寄せている。リピート客も多い。ミナミの魅力に迫る。