国立社会保障・人口問題研究所が4月に発表した調査によると、生涯未婚率(50歳時の未婚率)が高まり、直近の2015年では男性が23.4%、女性が14.1%と過去最高値を更新したことがわかりました。
都道府県別「生涯未婚率」、地域差がはっきり
ただ、全国平均の数字だけを見ていても本質は見えてきません。そこで同時に発表された都道府県別データで見てみると、地域ごとの面白い傾向がわかってきます。
男性で最も高いのは沖縄26.20%ですが、東京も3位で26.06%。女性では東京が1位で、その率はなんと19.20%と、全国平均を大幅に上回っています。東京の女性は、ほぼ5人に1人の女性が生涯未婚と、ほぼ男性並みになっています。
ベスト10にランキングされた都道府県を東日本と西日本とで分けると、男性の場合、東日本8・西日本2、女性の場合は、東日本2・西日本8とまったく逆転しているところが興味深いところです。つまり、「生涯未婚男性」は東日本に多く、「生涯未婚女性」は西日本に集中しているわけです。
新聞などの報道では、福井、富山、石川といった北陸3県や岐阜・滋賀の生涯未婚率が、男女ともにそろって低いというところが注目され、話題となりました。
ちなみに、以前「茨城県が1位!「ニッポン男余り現象」の正体」で取り上げた男余り(未婚女性人口<未婚男性人口の県)ランキングベスト3の茨城、栃木、福島はどうだったでしょうか? 茨城男11位・女41位、栃木男12位・女40位、福島男10位・女34位と、いずれも女性と比べてやはり男性の生涯未婚率順位が高く、男性が結婚しにくい県であると確認されました。
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