メルカリ新社長「言い訳ナシに日本を伸ばす」 独り勝ちフリマアプリ、電撃社長交代の理由
日本のサービス開発に力を入れる
――突然の社長交代でした。山田会長と小泉社長はどういう役割分担になるのでしょうか。
海外を山田が、日本を僕が担当する形になる。これまでも山田は出張ベースで海外を飛び回り、自身の6~7割のリソースを海外に割いてきた。ただ、日本でもまだまだビジネスを拡大できる余地があることを考えると、こちらの意思決定ももっとスピーディにしていきたい。そこで、日本のほうは山田から僕に権限委譲してもらうことになった。
――開発体制に関しても、これまでは「米国が9割」と明確に優先順位をつけていました。この部分も変わりますか?
米国は、もう少し現地のメンバーで担当する範囲を増やしていく。日本ではエンジニアの採用も進んだので、日本のサービス開発に携わるメンバーを増やしていく。
これまで通り海外を伸ばすのはもちろんだが、日本にもすごく大きなチャンスがある。ただ、これまで米国での成長を優先する中、手が回っていなかった部分もあった。これからは国内も「言い訳ナシ」で、ちゃんとリソースを割いて成長を追っていこうと思っている。
具体的には、メルカリのアプリのブラッシュアップはもちろん、新規のサービスをいくつか用意しているところだ。「メルカリアッテ」(利用者同士が直接会って、モノやサービスの売買を行う地域コミュニティアプリ)を手掛けている100%子会社・ソウゾウで新規の開発を進めていて、グループとしてラインナップが増えてくる段階に入っていく。
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