男性的リーダーシップの欠如
「あと一歩」が足りない理由、つまり「いい人」で終わってしまう人の最大の要因は、「嫌われたくない」という気持ちが強すぎることです。対面した相手の気分を損ねることや、いい関係にヒビが入ることを恐れます。だから、自分の本音を語れないし、意見を主張できない。ついつい、その場の雰囲気に合わせてしまうのです。
そして、この「嫌われたくない」が、男性的リーダーシップの欠如につながります。ホテルに行こうとか、2人で旅行しようとか、先ほどのエピソードで言えば「そんな男と別れて、俺と付き合ってくれ」と口が裂けても言えません。男女が親密な関係になるための提案が大の苦手なのです。「友人関係が壊れたらどうしよう……」というおそれがあるからでしょう。
しかし、以前の連載記事(モテ男・石田純一の「徹底した顧客志向」)の中で、調査結果と共に紹介しましたが、大半の女性は男性にリードしてほしいと思っているのです。だから、一線を越えるための行動を男性側が起こさなければ、恋人関係まで発展せず、“いい人止まり”のままで終わってしまう、というわけです。
これでは欲求不満がたまるうえに、自らの力で希望を実現させることができません。すべて物事は相手次第、状況次第になってしまいます。
ではどうしたらいいのでしょうか?
精神論だけでなく、方法論が必要
処方箋その1としては、「自分の考えや、意見を表に出す」ことを普段から心掛けることです。その際、なるべく断言口調で行うことがポイントです。
自分の考えや意見を表に出すことが苦手な人は、問いかけ口調になりがち。「私は●●をしたいと思うんですけど……」といった具合です。そこをあえて「私は●●をしたいんです」と、断言口調にすることで、相手の顔色をうかがうことなく、自分の考えを主張することに慣れるようにするわけです。
2つ目の処方箋としては、「俺についてこい」的なリーダーシップを必要とする役目を買って出る機会を増やすことです。旅行の幹事でもいいですし、レストランに女性をエスコートすることでもいいでしょう。
その際、精神論だけでなく方法論が必要となります。たとえば初デートでレストランを使う場合、メニューを事前に押さえておいて、女性の好き嫌いをその場で聞きながら、時間をかけずにオーダーすることが求められます。
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