ソフトバンク孫社長、米国戦略を初公表 第1四半期の営業利益は初のドコモ超え

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2.5ギガヘルツ割当には「アンフェア」と

また、孫社長は、グループのワイヤレスシティプランニング(WCP)とKDDIグループのUQコミュニケーションズが申請していた2.5ギガヘルツ帯の電波割り当てで、UQに割り当てが決まったことに関して、不平等であるとあらためて主張した。

「こんなアンフェアな割り当てになるとは夢にも思っていなかった。正式な認可の付与までの間に、どうしてこの判断となったのか、せめて公開討論をさせてほしい。プロセスがわからないようだったら行政訴訟に出る。ただ、以前行政訴訟をした時のように総務省に出入り禁止になり、意地悪をされる可能性もあるし…。正直なところ悩んでいる」と明かした。

今回、割り当てが決まった2.5ギガヘルツ帯について、米国市場ではスプリント子会社のクリアワイヤが多くの周波数を保有している。そのため、孫社長はスプリント再生に向けて、日米で同帯域をフル活用する作戦だった。今後の米国展開に一定の影響を及ぼす可能性もありそうだ。

(撮影:尾形 文繁)
 

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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