テレビに視聴者がうんざりしている真の理由

目先の視聴率狙いで繰り返される策にノー!

その意図は、日曜夜の『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のように、「高視聴率の番組が2~3本連続することはめったにないから、高視聴率の番組を長時間放送するほうがいい」というもの。また、長時間化することで経費が抑えられるため、「制作費を抑えつつ、特別感を出そう」という一石二鳥を狙っているのです。

ひどいのは、19時~と20時~の1時間番組を普通に放送するのではなく、「『2時間スペシャル』にして隔週で交互に放送する」というパターン。もはや毎週のレギュラー番組とは言えず、多くの視聴者は「中身を薄めて間延びさせただけ」「『スペシャル』というフレーズを聞くだけでうんざり」とがっかりしています。

通常放送の見やすさと、特番の特別感を取り戻すために必要なのは、原状復帰。日本テレビが放送する日曜夜の番組が支持されているのは、質の高さだけでなく、「1時間ずつというレギュラー放送の形態を守っているから」という側面も大きいようです。

視聴者との信頼関係を築くためには、まず「毎週この時間はこの番組が放送されている」「この番組の次はこの番組が放送されている」という認知をうながし、「毎週きちっと1時間で放送する」という原点に戻るべきではないでしょうか。

にぎやかしのタレントと内輪ネタ

4番目に多かったのは、「出演者がおかしい」というタレントへの不満。その多くが、「出演者が多すぎる。にぎやかしにしか見えないから厳選してほしい」(50代男性)、「どの番組も同じタレントばかり。しかも、芸のない人やおバカタレントが多くてつまらない」(20代女性)というキャスティングに関するものでした。

いわゆる「数字を持っている」本物のスターが減った分、多くのタレントを出演させようとするのは自然な流れ。しかし、視聴者にしてみれば「面白くない人や、あまりしゃべらない人ならいらない」というのが本音なのです。さらに多くの声が集まったのは、タレントたちが芸能界やテレビ業界の内輪ネタで盛り上がるシーンへの不満。「そういう話に興味がない」(10代男性)、「何を言っているのか分からない」(20代女性)とアレルギー反応を示し、「だからテレビを見る時間が減った」(30代男性)という人が少なくなかったのです。

この状況を改善するために大切なのは、番組制作や芸能事務所との慣習からいかに離れるか。たとえば、「一事務所、一出演を徹底する(バーター出演もなくす)」「番宣出演を減らす」「おバカを売りにするような構成を変える」「自局でスターを育てる」などの変化をもたらすことができれば、視聴者の不満は減るでしょう。

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