LINE2億人突破、成長はどこまで続く? 海外ユーザー拡大の一方、浮上する新しい課題
日本発の無料通話・メールアプリ「LINE(ライン)」の勢いが増している。7月21日、登録ユーザー数が2億人を突破した。2011年6月にサービスを開始し、13年1月には1億人に到達。それからわずか半年でユーザーが倍増した。これはフェイスブックやツイッターといった世界的なネットサービスの普及スピードを凌駕する。
伸びを牽引しているのは海外ユーザーだ。台湾では人口約2300万に対し1500万超が登録。タイでも台湾と同じ規模のユーザーが存在し、昨年後半にはスペインでも人気に火がついた。強力な競合サービスが存在する中国、米国でもユーザー数は着実に拡大している。
日本のユーザー数は今年4月末から4500万とほぼ変わっていない。ただ、これは日本のスマートフォン契約者数とほぼ同水準である。LINEはすでに国内市場をほぼ刈り取ったといえる。
躍進の理由を「スマートフォン仕様に合わせることだけに集中したこと」と運営会社LINEの森川亮社長は分析する。その象徴が従来型携帯電話よりも画面が大きいスマホの特性を生かした、通常の絵文字よりも大きいスタンプ機能。同様のサービスで先行したカカオトークは先にスタンプも提供していた。が、LINEが自社開発したスタンプのキャラクターが若い女性を中心に支持され、あっという間にカカオのユーザー数を抜き去った。
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