徹底解説「トワイライト瑞風」のインテリア

6月運行開始、JR西日本の期待の豪華寝台列車

ラッピングを解いた姿で試運転を行う「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(撮影:久保田敦)

鉄道ジャーナル社の協力を得て、『鉄道ジャーナル』2017年5月号「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を再構成した記事を掲載します。

JR西日本が6月から運転を始める豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が、2月23日に大阪の車両基地で報道陣に公開された。JR西日本エリアの山陽線、山陰線を中心にツアー形式で運転される列車で、10両編成。ディーゼルエンジンで発電し、その電力と蓄電池の電力によってモーターを回すハイブリッド形式をとっている。10両編成のうち6両がデラックスな個室寝台で、うち1両は、バス・トイレ付き1室のみ(定員2~4名)という「ザ・スイート」、他の5両も1両あたり3室のみ。編成の両端は展望車で、先端がオープンデッキになっていて最後部となる場合はここに立つことができる。そのほか、食堂車とラウンジカーが付いている。

JR初の「ラ」表記

車両形式は87系と称し、JR西日本の営業車として初となるハイブリッド式の車両となった。JR西日本はハイブリッド車を気動車に分類しているが、キハ87系ではなく単に87系としている。これは24系客車を使用した「TWILIGHT EXPRESS」と関連づけたものだ。

87系は10両編成で構成される。このうち6両が個室寝台車のキサイネ86、編成両端の2両が展望車のキイテ87、そして食堂車キシ86とラウンジカーのキラ86となっている。寝台車と展望車は、かつての三等級制時代に使われた最上級の等級を表す「イ」で標記された。現行のグリーン車は「ロ」、普通車は「ハ」で、この等級の記号が示す三等級制は、1960年まで採用されていた。また、ラウンジカーはJRで初めて「ラ」で標記された。「キサ」は気動車であるが動力装置を持っていない付随車の意味である。

87系の車体はアルミダブルスキン構造を基本として、先頭部構体には普通鋼製を採用している。安全性を考慮して、前面衝突対策構造、オフセット衝突対策構造、側面衝突対策構造を採り入れた。

先頭車は往年のボンネットスタイルの特急形車両を意識した高運転台型で、丸目のヘッドライトを配置。展望デッキは5本の金色のラインを組み合わせて流線形スタイルを構成している。

塗色は「瑞風グリーン」に金色のエンブレムとラインをあしらった。これはトワイライトエクスプレスの伝統を受け継ぎつつも沿線の風景に溶け込むデザインを狙ったものだ。

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