子どもに聞かれて困る!算数の素朴なギモン 0にどんな数をかけても0になる理由とは?
また、割られる数の3より、商の10のほうが大きくなることについても、頭の中でイメージできるようになります。
【ギモン3】「歩合」ってどういう意味?
「当社は実力主義。固定給は10万円だけで、そこから先は歩合制で給料が決まります。」このように「成果の分だけ報酬をもらえる」という意味で、「歩合制」という言葉が使われることがあります。
でも、小学校の算数でいうところの「歩合」の意味はどうでしょう? 知らない人もいるのではないでしょうか?
歩合は算数では、「割合」の表し方のひとつ。割合は大きく分けると「小数の割合」「百分率」「歩合」の3つがありますが、この違いについて、あなたは子どもにもわかるように説明することはできますか?
小学校の教科書では、割合の定義について「比べられる量が、もとにする量のどれだけにあたるか表した数」と表現されています。この「どれだけか」の表現方法が、「小数の割合」「百分率」「歩合」では異なるのです。
小数の割合では、たとえば「5は20の0.25倍」というふうに考えます。よりくわしく説明すると「もとにする量20を1倍とするとき、比べられる量5は0.25倍にあたる」となります。
このように、小数の割合では、もとにする量を「1倍」とおきます。
一方、百分率では、もとにする量を「100%」とおきます。たとえば「5は20の25%」という表現を、よりくわしく説明すると「もとにする量20を100%とするとき、比べられる量5は25%にあたる」となります。
さらに、歩合では、もとにする量を「10割」とおきます。たとえば「5は20の2割5分」という表現を、よりくわしく説明すると「もとにする量20を10割とするとき、比べられる量5は2割5分にあたる」となります(1割=10分)。
これが、小数の割合、百分率、歩合の違いです。つまり、「もとにする量を何とおくか」が違うということです。
大人の方でも意外と知らない内容もあったのではないでしょうか。ぜひ算数の楽しさを感じていただけたらと思います。
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