「仲の悪い」若手と年配がわかりあえる方法

互いの話を聞き、立場を思いやれるか

いがみ合っていても何の生産性もありません(写真:HIME&HINA / PIXTA)
「頑固なベテラン社員が言うことを聞かなくて困っている」「ゆとり世代の若手社員の行動がまったく理解できない」
あなたの職場でも、このような会話が繰り広げられているかもしれません。いつの時代も「ベテラン」と「若手」の間には世代の違いによる思考の摩擦が起こって来ましたが、はたして両者は本当にわかり合えないのでしょうか?
近年、「年下の上司」や「年上の部下」という逆転現象があらゆる企業で増加してきています。年功序列の崩壊、成果・実力主義が少しずつ浸透していく中で、今後ますます「管理職より年上の社員」が職場の大半を占めるのは避けられないでしょう。
『シニアの品格』の著者であり、これまでにさまざまな企業でマネジャーやエグゼクティブ向けにコーチングを行ってきた小屋一雄氏が、若手とベテランの世代間対立を回避する方法を伝授します。

 

過去、多くの企業をコーチングさせていただき、社内環境の改善や業務改善に携わってきました。職場では「若手」と呼ばれる社員は「ベテラン社員をギャフンと言わせる方法」を探し、「ベテラン」と呼ばれる社員は「生意気な若手社員を黙らせる方法」を探しています。

しかし、そんなことをしていても何も生産性はありません。2つの世代が相互に理解し合いそれぞれに能力を発揮できる環境づくりに取り組むほうが、実はよほど生産的です。

価値観が異なる社員同士の摩擦の解決法

異なる価値観をもった者同士の摩擦を解消するには以下の8つのステップがあります。

【1】傾聴に徹する

「傾聴」という言葉が世に浸透してどれくらい経つでしょうか。「そんなものは知っているよ」という声が聞こえてきそうです。「話を聞くことの重要性」はあらゆる書籍やセミナーの中でも語られていることなので、何も目新しいものではありません。とはいえ、「傾聴」という言葉を知っていても、実践できている人はごくわずかしかいません。

「人は自分の話ばかりしたがる」、この習性に改めて目を向けると解決の糸口が見えてきます。50代といえば仕事上ではベテラン。着実にキャリアを積んで成果を出してきた人間が、これまでの自分のパターンを捨て「変わる勇気」を選ぶ。それは相当に「怖い選択」で生半可な覚悟ではできません。

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