「仲の悪い」若手と年配がわかりあえる方法 互いの話を聞き、立場を思いやれるか
過去、多くの企業をコーチングさせていただき、社内環境の改善や業務改善に携わってきました。職場では「若手」と呼ばれる社員は「ベテラン社員をギャフンと言わせる方法」を探し、「ベテラン」と呼ばれる社員は「生意気な若手社員を黙らせる方法」を探しています。
しかし、そんなことをしていても何も生産性はありません。2つの世代が相互に理解し合いそれぞれに能力を発揮できる環境づくりに取り組むほうが、実はよほど生産的です。
価値観が異なる社員同士の摩擦の解決法
異なる価値観をもった者同士の摩擦を解消するには以下の8つのステップがあります。
【1】傾聴に徹する
「傾聴」という言葉が世に浸透してどれくらい経つでしょうか。「そんなものは知っているよ」という声が聞こえてきそうです。「話を聞くことの重要性」はあらゆる書籍やセミナーの中でも語られていることなので、何も目新しいものではありません。とはいえ、「傾聴」という言葉を知っていても、実践できている人はごくわずかしかいません。
「人は自分の話ばかりしたがる」、この習性に改めて目を向けると解決の糸口が見えてきます。50代といえば仕事上ではベテラン。着実にキャリアを積んで成果を出してきた人間が、これまでの自分のパターンを捨て「変わる勇気」を選ぶ。それは相当に「怖い選択」で生半可な覚悟ではできません。
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