本当に痩せたいなら「速く」走ってはいけない

フルマラソンを目指す人なら知っておきたい

まずは「ゆっくり走る」が正解です(写真:kikuo / PIXTA)
きょう2月26日は第11回目となる「東京マラソン2017」が東京都内中心部を回るコースで開催される。これに限らず、全国で開催されているマラソンレースの様子を見て、「いつかフルマラソンを走ってみたい」「ダイエットのためにランニングを始めようかな」と思っている人もいるかもしれない。
だが、本当に実行に移せるかどうかは別問題。走るのはキツイし、42.195キロメートルという長距離を完走するのは並大抵なことではない。ランニングを始める前には、誰もが思う。しかし、それは大きな誤解らしい。
「ヒトは誰でも、フルマラソンくらいの距離を走る能力は持っているんです」。福岡大学スポーツ科学部教授で『ランニングする前に読む本』の著者、田中宏暁氏がランニングの神髄を明かす。

ランニングの効果を最大限に発揮するには

これまでまったく走ったことがない人でも、コツを押さえて3カ月トレーニングを積めば、フルマラソンを完走できるようになります。それに、ランニングは苦しいスポーツではありません。というよりも、最大の効果を発揮するためには、「苦しいペースで走ってはいけない」のです。

私は肥満や生活習慣病の予防に有効な運動の研究を47年間続けており、運動生理学の観点から導かれた「スロージョギング」という走法を提唱しています。その名のとおりゆっくり走るスロージョギングは、フルマラソン完走を目指すランナーにとっても、ダイエットをしたい人にとっても最適な「最も体に優しいランニング方法」です。

まず、ひざや心臓に負担がかかりません。走るとひざや脚が痛くなった経験がある人もいるかもしれませんが、走り方のポイントさえ押さえれば、脚への負担が抑えられるのです。また、ランニングは心臓に悪いスポーツと思われがちですが、そんなことはありません。もちろん速いスピードで走れば、交感神経が過剰に興奮して拍動数が増え、心臓の収縮力が高まって血圧を上昇させます。

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