「上野公園には、もうひとつホールが必要だ」 春の上野を一変させた男の次なる野望とは?
上野の春の風物詩として定着した音楽祭
――鈴木会長のお財布から始まったこの音楽祭も、上野の春の風物詩として定着し、今回が13回目。続けることに意義があるとよく言いますが、続けているだけではなく、どんどん発展していますね。
こういうものは発展しないと続かないですからね。少しずつよくしていこうと考えています。一気によくしたほうがいい、という考え方もあるんですが、それには限界がある。なにしろスタッフもわずかですから。
――驚くのはスポンサーの数が急増したこと。一流企業ばかり49社になっていますね。支援企業が増えたことで楽になりましたか。
ところが、そうでもない。増えた分だけ使っていっちゃう。今年もワーグナーシリーズの第8回ということで、4月1日と4日に「ニーベルングの指環」から『神々の黄昏』をやりますが、これは出演者が多いこともあって大変な費用がかかるんですよ。
僕はスポンサーが増えたから楽をしようとは思っていない。スポンサーが増えた分、みなさんがもっと喜んでくれるようなものにしようと考えているし、もっと長続きするようなものにしていきたい。ですから、みんな「相変わらず鈴木さんは病気だね」と思っていますよ(笑)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら