花粉症に悩む人に教えたい最新の対策・治療 アレルゲンのシャットアウトにあの手この手
日本全国でスギ花粉の飛散がピークを迎えている。毎日の天気予報で憂鬱になっている人も多いはずだ。日本人の2人に1人が花粉症などのアレルギー性鼻炎(通年性を含む)にかかっているとみられる。特にスギ花粉症は日本特有で、飛散時期には鼻炎薬やマスクなどの対策が欠かせない。
今年の飛散量は2016年より多くなりそう。都心近郊を含む東日本でおおむね前年並みから2~3倍程度、西日本では前年の4~7倍以上とみられる(ウェザーニューズ予想)。週刊東洋経済は2月20日発売号(2月26日号)で『花粉症・アレルギーに克つ』を特集。アレルギー疾患は、花粉などのアレルゲンに体の免疫が過剰反応して起きる。症状を抑え込んだり、根本的に治癒させたりするための対策商品や治療法が花盛りだ。
マスクも眼鏡もコートも高機能かつ使いやすく
まず、この時期に欠かせないのがマスク。すき間から花粉が入り込まないように立体的な加工をしたものが定着している。「超立体」「超快適」ブランドのユニ・チャームは、期間限定で花粉専用の「超立体マスク花粉用スーパー」を発売中だ。通常の「超立体」がPM2.5など微粒子も退ける3層構造のフィルターなのに対し、花粉用は息がしやすい1層フィルターだ。
眼のかゆみが気になる人向けには専用眼鏡がある。一昔前のスキーのゴーグルのようなデザインと比べて洗練されており、違和感も少ない。機能性眼鏡も展開するジェイアイエヌは、花粉症対策眼鏡「JINS花粉CUT」を他社に先駆けて2010年に発売し、累計50万本を売り上げている。最新版はスリムタイプの形状をさらに工夫し、より普通の眼鏡に近い見た目ながら花粉カット率98%の優れものだ。
衣類の素材も発達している。2009年から花粉対策コートを取り扱っている紳士服大手のAOKIは、帰宅後の室内に花粉を持ち込ませないコンセプトで商品開発している。繊維の表面に付着させた抗アレル物質剤が花粉アレル物質を包み込む。さらに撥水加工で花粉が付きにくく、かつ落ちにくい構造になっている。1月から4月の花粉症の時期のスプリングコート売り上げに占める花粉コートの割合は8割に上り、強力な商材になっている。
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