トランプ氏「緊密な日米関係に向け尽力する」 日米首脳会談では「強硬姿勢」を封印
[ワシントン 10日 ロイター] - トランプ米大統領は10日、安倍晋三首相との会談後の共同会見で、日米同盟は地域の平和と安定の礎であり、トランプ政権は日米関係の強化にコミットしているとの立場を示した。
トランプ大統領は、在日米軍駐留費の負担増を迫るといった選挙期間中の対日強硬姿勢を封印。安倍首相がホワイトハウス入りすると、両首脳は互いを抱擁して会談に臨み、笑顔で握手を交わした。
トランプ大統領は共同会見で「われわれは日本、および日本の施政下にあるすべての地域の安全保障にコミットしている」と指摘。
その上で「日米の絆と両国国民の友情は極めて深い。米政権は一層緊密な日米関係に向け尽力する」とした。
共同声明では、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)が日米安全保障条約の適用対象であることを再確認。北朝鮮が核開発を進め中国が海洋進出を強める中で、日米同盟は揺ぎないとのメッセージを送り、トランプ大統領との信頼関係を構築したい安倍首相にとっては勝利となった。
トランプ大統領はまた、北朝鮮の核問題への対応は「極めて優先順位が高い」としたが、オバマ前大統領とどう異なる対応を取るかは明らかにしなかった。
また対中貿易に関し、想定より早い段階で米中にとり公平な競争環境を実現できるとの見方を表明。
「私は長い間、通貨切り下げに関し不満を訴えてきた」とした上で、「最終的には、そしておそらく人々が考えているよりもかなり早い時期に、われわれは皆、公平な競争環境にあるだろう」と述べた。
大統領は9日夜、中国の習近平国家主席と電話会談を行っている。
トランプ・安倍の両首脳はこの後、フロリダ州パームビーチに移動。安倍首相はトランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」に滞在し、ゴルフをともにプレーする予定。
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