トランプ対メディア「仁義なき戦い」の行方

就任早々壮絶なバトルが始まった

トランプ政権になってから、記者会見は荒れ模様だ(写真:Doug Mills/The New York Times)

ワシントン政界を取材する記者たちにとって、ドナルド・トランプが大統領に就任すれば、政権とメディアの間で緊張に満ちたにらみ合いが始まることは想定内の事態だった。

だがまさか、初日からこうなるとは。

就任式の翌日、トランプは自らが「メディアとの戦争」の真っただ中にあると述べ、ショーン・スパイサー大統領報道官もホワイトハウスで行った初の記者会見の場で、報道に対するきつい恨み言を口にした。どちらの発言も、マスメディア業界を揺るがすものだった。

さらなる問題は、トランプとスパイサーがそろって口にした嘘だと多くのジャーナリストが指摘する。

CIAをナチス・ドイツに例える発言をしたのは…

トランプは、報道機関が自分と情報機関との間のバトルをでっち上げたと批判した(実際には、ツイッターで米情報機関をナチス・ドイツに例える発言をしたのは彼自身だ)。またスパイサーは、トランプの大統領就任式に集まった観衆の数は史上最多だったというすぐに嘘とばれる主張を行った(そうでなかったことは写真を見れば一目瞭然だ)。

「まったく驚き、呆然としている」と、ホワイトハウス記者協会のジェフ・メーソン会長は22日、CNNに対して述べた。

またメーソン会長はその後の電話取材に対し、「みんな驚いたし、私も驚いた。記者会見室における報道官の最初の発言がああなるとは思ってもみなかった」と語った。

そして22日、緊張はさらに高まった。ケリーアン・コンウェイ大統領顧問がNBCテレビとのインタビューで、スパイサー発言は就任式に関する「代替的事実(alternative facts)」に過ぎないと主張したのだ。番組の司会者はこの言い草にあぜんとした様子だった。

「待ってください。『代替的事実』とは?」と司会者は言った。「代替的事実は事実ではないでしょう。それは欺瞞だ」

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