理不尽に苦しむ「いい人」が覚えるべき言葉 攻撃してくる相手に、丁重に反撃する作法

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また、言いがかりをつけて攻撃してくる人に対して穏便に対応しようとすると、彼らは調子に乗り、何度でもあなたを攻撃し続けるようになりかねません。いわゆる大人の間でも起こるイジメやパワハラです。

しかしそうした無神経な人に過度に配慮する必要はありません。関係が悪化しようと、そんな人物は退けたほうが、平穏で幸福な日常生活が送れるというものです。

そうした人間を撃退するセリフをあらかじめ用意しておくのです。たとえばいじめの加害者も、相手が抵抗してこないとわかっているから安心していじめるわけで、相手が本気で怒ると何をしてくるかわからないという不安があれば、いじめてこないでしょう。

参考までに、私が用意している撃退フレーズです。

参考にしたい「撃退フレーズ」

『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

「ずいぶんがっかりなことを言いますね」

「成熟した大人が言うセリフとは思えないですね」

「ずいぶん幼稚な反応ですね」

「あなたほどの人がその程度とは激しく落胆しますね」

「あなた、いくつでしたっけ? 何十年も生きてきてその程度ですか……」

「そんな子どもみたいなこと、言うのやめましょうよ」

もしそれで、「ケンカ売ってんのか!」と言われたら、

「あなたのことを心配しているだけなのに、被害妄想が激しいですね」と返す。「失礼だな、あなたは」と言われたら、「恐れ入ります。良薬は口に苦しと言われますから」と返す。

「生意気な奴だな」と言われたら、「そんな語彙しか持ってないなんて、残念ですね」と返す。

きついですか? でも、いいんです。相手のほうから「こいつとは関わりたくない」と思わせるためのフレーズですから。あくまで理不尽な人に対してですので、当然ながら、普段乱用するのは厳禁です。

ただし、明らかに挙動不審な人や、自分に何らかの危害を加えかねない人には何も反論せず、ただ無視してその場から逃げ去るのが無難です。

紹介したフレーズが効くのは、あくまであなたに対して理不尽で失礼な攻撃をしてくる「常識人」に対して、です。自分は他人につけこまれやすい「いい人」だという自覚がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

午堂 登紀雄 米国公認会計士

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ごどう ときお

1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。大学卒業後、東京都内の会計事務所にて企業の税務・会計支援業務に従事。大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。現在は不動産投資コンサルティングを手がけるかたわら、資産運用やビジネススキルに関するセミナー、講演で活躍。『捨てるべき40の「悪い」習慣』(日本実業出版社)など著書多数。

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