トランプ大統領、メキシコに20%輸入課税へ 国境沿いに建設する「壁」の費用を捻出

拡大
縮小
 1月26日、トランプ米大統領は、メキシコとの国境沿いに建設する壁の費用を捻出するためにメキシコからの輸入品すべてに新たに20%の関税をかける意向。米カリフォルニア州のメキシコ国境で25日撮影(2017年 ロイター/Mike Blake)

[フィラデルフィア/メキシコ市 26日 ロイター] - トランプ米大統領は、メキシコとの国境沿いに建設する壁の費用を捻出するため、メキシコからの輸入品に新たに20%課税する案を検討している。スパイサー大統領報道官が26日、明らかにした。

現時点では課税がどのように行われるか詳細は分かっていないが、スパイサー報道官は、トランプ大統領は議会で検討されている税制改革案の一環として導入する意向だとしている。

報道官の説明は、下院で検討されている国境調整税に類似する部分がある。

報道官は記者団に対し「輸入品に新たに20%の税を課す。これは160カ国で現在行われていることだ」とし、「米国の(現行)政策では輸出に課税し輸入に課税しておらず、不合理だが、この新たな枠組みを導入すれば壁の建設費を簡単に捻出できる」と述べた。

ただ、プリーバス大統領首席補佐官はその後、トランプ大統領が国境調整税を支持しているかとの質問に、壁建設費用を賄う「1つの選択肢」だと述べ、提案はまだ初期段階にあると表明した。

*内容を追加します。

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT