トランプ政権になっても政府職員が残るワケ

元国務省職員が語る政府で働く者の心得

米政府職員はトランプ新大統領(写真)とどう付き合えば良いのか?  就任式が行われた1月20日にワシントンの連邦議事堂で撮影(ロイター/Kevin Lamarque)

あなたが米連邦政府の職員で、その時の政権のやり方に同意できない場合はどうすべきだろうか?

筆者の経験は、この疑問への答えになるかもしれない。レーガン時代に外交担当として国務省に入り、オバマ時代に辞めるまで24年間、数々の政権交代を見てきた。大半の政府職員と同様、一兵卒や職業軍人のような存在であり、特定の政権に奉仕するために任命されたのではなかった。

トランプ大統領が最初の100日間で政府職員をどう扱うかに関しては、数々の憶測が流れた。メディアは一時、トランプ氏が政治的なポストをすべて埋めることができないと言い立てた。現在では、公務員や諜報機関職員が一斉に辞めるのではないかと伝えている。

トランプ政権は政府職員にとっても恐ろしい

米国では政権が変わるたびに、イデオロギーも大きく変わった。今回の政権交代は、多くの人々にとって劇的で、恐ろしいことですらあるようだ。

連邦政府職員の間のこうした懸念の背景には、経験不足がある。筆者が勤務していた国務省の外交担当者の平均勤続期間は12年で、政府職員全体では14年弱。つまり(8年続いた)オバマ政権よりも前から働いていた人は少数派だ。だが、勤続年数と、次の政権を気に入るかどうかは別の話だ。

深呼吸をして、契約書にサインした時を思い出してみよう。すべての連邦政府職員は、オバマ氏やトランプ氏にではなく憲法に対して宣誓する。政府職員の仕事が公共サービスと呼ばれるのは、それゆえだ。誤った候補者が勝ったから辞任しようと考えている人はおそらく、誤った仕事をしていることになる。

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