就職活動をする学生向けのキャリア指導でよく耳にするのは、「人気企業イコール優良企業ではありません。社名がよく知られていないBtoB企業の中に、優良企業がたくさんあります」という言葉だ。
知名度の低いBtoBに優良企業あり
BtoB(Business to Business)とは、企業が企業を相手に、自社の製品やサービスを提供するビジネスの形のこと。例年行われている「人気企業ランキング」を見てみると、一般の消費者向けに直接、モノやサービスを提供しているBtoC(Business to Consumer)企業がほとんどで、確かにBtoB企業は目立たない存在だ。特にBtoBのメーカーにもなると、その知名度はさらに下がる。
しかし、BtoBのメーカーには、日本の製造業の発展を支え、ある特定の製品分野では、「シェア世界一」という称号や「その企業にしかできない技術」を持つ企業が多い。ものづくりニッポンの真の主役といえるだろう。
では、BtoBメーカーではどんな仕事をしているのだろうか? 理系学生などは、研究分野でBtoBメーカーがつくった機械や部品を使っていれば馴染みもあり、イメージが沸くかもしれない。しかし、文系学生はそうはいかない。さらに、「BtoBメーカーの営業」となると、ただモノを売るだけではない何かがあるかもしれない、と考えてしまうだろう。
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