「ムダな努力」を削るヤフーの戦略を担う男 根性に「逃げる」のはもう終わりにしよう
キーワードを基にビジネスのヒントを聞く日テレNEWS24・デイリープラネット「飛躍のアルゴリズム」。今回はヤフー・チーフストラテジーオフィサーの安宅和人氏。急速に進化する人工知能。AIは私たちの生活をどのように変えるのか?
「ヤフー、チーフストラテジーオフィサー」の安宅和人氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。1つ目のキーワードは「根性に逃げない社会にする」。この言葉の背景とは?
安宅氏は、1993年に東京大学大学院生物化学専攻にて修士号を取得後、アメリカに本社を持つ経営コンサルタント会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。4年半の勤務後、エール大学・脳神経科学プログラムに入学。2001年博士号を取得し、マッキンゼーに復帰。
そして2008年にヤフーに入社。COO室などを経て、2012年から現職で幅広い経営課題やデータ利活用の推進にかかわっている。
“手計算”でやっても勝てない
――安宅さんはブランド戦略や経営課題の解決のほか、インターネットやAI(=人工知能)の時代に社会全体がどう変わろうとしているか、またどう変わるべきかを広く研修をしたり提言をされたりしています。その中で、最初に「根性に逃げない社会にする」ということですが、どういった意味なのでしょうか。
これはですね。やっていても、詮ない努力をしない社会にするということですね。例えば、コンピューターでこのぐらいのことを一瞬でできる時に、手計算とかそろばんでやっていたって勝てないじゃないですか。だから、明らかにワークしない努力の仕方をやめる。