ヤフーがもう、AIを手放せなくなったワケ

日本で断トツに稼ぐ会社の収益エンジンとは

ヤフーはスマホやパソコン向けに、ECや広告など多様なサービスを展開する。AIは今後どうそれらと結び付くのか(撮影:尾形文繁)
ポータルサイトに加え、ネットオークション「ヤフオク!」やネットショッピング「Yahoo!ショッピング」などのEC(電子商取引)、さらにネット広告までを手掛けるヤフー。1日あたりのサービス利用者はスマートフォン(スマホ)だけでのべ5000万人超。今、目指しているのは、膨大なユーザーのデータを利活用する「マルチビッグデータカンパニー」として、中長期的な成長を実現することだ。
そのため、2015年4月にはビッグデータ解析などの強化に向けて、社内にデータ&サイエンスソリューション統括本部も新設した。データ解析といえば、すでにAI(人工知能)の活用を抜きにしては、語れない時代に入りつつある。ヤフーは現在AIの活用にどう取り組んでいるのか。中長期的な成長力を左右しかねない課題について、新設した組織を率いる志立正嗣執行役員と、技術開発を担う塚本浩司サイエンス本部長を直撃した。
(なおAIが産業に及ぼす影響については、羽生善治将棋棋士と松尾豊東京大学准教授が対談した「AI時代が到来!将棋も産業もこう激変する」をご覧下さい)

AIをどうビジネスに活かすか

11月10日(木)に発売する「ビジネスパーソンのための決定版 人工知能超入門」(小社刊)では、ヤフーの安宅和人CSOのインタビューも掲載。羽生氏と松尾氏にはディープラーニングが産業や企業に与える影響などについても話していただいています。ぜひ知的興奮に満ちた対談をお楽しみください。(書影をクリックするとアマゾンの販売ページにジャンプします)

――ヤフーはAIの研究・活用について、これまで対外的なアピールが少なかった印象があります。この領域での取り組みをどの程度進めているのですか。

志立:AIをビジネスで使って、実際にどれだけ稼いでいるか。これは日本ではまだあまり語られていない領域です。実証実験をしてみたり、サービスにテスト導入してみたり、というのはあっても、じゃあ、「それでどれだけ儲かったの?」ということになると、日本ではまだ事例があまりありません。が、僕らはAIを活用して、すでに大きな収益をあげている。

――どのサービスによって、実際にAIで稼いでいるのでしょう。

志立われわれの主力事業であるネット広告です。ヤフーのビジネスは大きく分けて、ネット広告とEC関連の2つ。中でも広告は、ECよりも利幅が厚く、特に利益面で業績を牽引し続けている。

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