2017年の日本株、「1月第1週目」は底堅い? 2001年以降の日経平均株価を検証してみる
2016年の日経平均株価は、5年連続上昇で取引を終えた。上昇を続けてきた米10年国債利回りの上昇が一服したことで、円安ドル高推移も一巡。NYダウが2万ドルの大台手前で足踏みとなったことから、大納会にかけての日経平均は3日続落となった。
最後に日経平均の下げ幅を縮小した原動力は、順張りの海外投資家でも、逆張りの個人投資家でもなく「マーケットの番人」と化している日本銀行による上場投資信託(ETF)買入れだった。2016年大納会は、2016年を象徴する立会いとなったと言えよう。
「大発会から5営業日好調」は2001年以降4回
日経平均が大納会にかけて3日続落となった背景には、投資家の心理的な要因もあったと考える。年末は「掉尾の一振(とうびのいっしん)」を期待する声が聞かれる一方、「年始の日本株は下がりやすい」といった話をよく耳にした。そこで、2001年以降のデータを確認してみたい。
日経平均の大納会終値と翌年大発会からの5営業日の高値、安値の変化率のデータを2001年から確認すると、
大納会終値を一度も下回らなかった年は、2004年、2010年、2011年、2013年と4回あった。一方、一度も上回らなかった年は2008年、2014年、2016年の3回。上昇率の平均は1.83%、下落率は-2.13%という内容だった。これらのデータでは正直、上がりやすい、下がりやすいといった明確な判断はできない。
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