2017年の日本株は「アンラッキー7」でも買い?

日経平均株価の大きな節目はどこにあるのか

末尾7のつく年は縁起が悪い?(写真:Alice_photo / PIXTA)

2016年の日経平均株価は5年連続高となった。しかし、足元3年の上昇率はひとケタにとどまる。足元の東証1部時価総額は570兆円前後に達しており、2017年の上昇余地には慎重な見方も必要だ。もしこれから日本株に投資することを考えているのなら、押し目買いのタイミングを計りたい。

「アンラッキー7」のジンクスを破れるか

7の年は荒れる「アンラッキー7」というジンクス(不運や不吉な出来事)がある。過去を振り返ると、1987年のブラックマンデー、1997年のアジア通貨危機、2007年の米サブプライム問題の深刻化と、ものの見事に続いている。

では、2017年はどうなるか。米国では1月20日にトランプ新大統領が誕生する。大型減税やインフラ投資拡大の政策による物価上昇期待が高まり、足元のNYダウは過去最高値まで急伸している。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が1年ぶりの利上げに踏み切ってから、2万ドル手前で上値が重くなりつつある。

欧州では移民問題が高まるなか、政治リスクを抱える。3月にオランダ総選挙、4月にフランス大統領選、6月にフランス国民議会選挙を控える。「エリートよりも一般大衆の権利こそ尊重されるべき」と訴えるポピュリズムが、2016年の英国や米国同様に、想定外の結果をもたらすこともありそうだ。

さらに、原油価格と新興国の動向にも注意を払いたい。8年ぶりに石油輸出国機構(OPEC)は減産合意に至ったが、原油高が行き過ぎると個人消費や企業活動に水を差す。また米金利上昇のあおりを受け、新興国の景気減速懸念という火種もくすぶる。

それでも、日本株の調整は一時的と思われる。需給面では海外勢の買い越し基調が続くなか、年金や日銀の買いと企業の自社株買いも想定される。仮に金融市場が揺れたとしても、日本株の下値は限定的となりそうだ。

日本株の予想をする場合、外せないのは為替の動向だが、2014年以降を見ると、2014年末のドル円は119円台、2015年末は120円台、2016年末は116円台で推移している。2016年11月上旬は101円台でもみあっていたが、「トランプラリー」により一時118円台まで円安方向へ大きく振れた。ただ、過去3年のドル円は「年末値」でみるとほぼ横ばいだ。

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