若手社員は「年末の納会」までが仕事のうちだ 新人は片づけとあいさつでポイント稼ぎを!

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先ほど述べたとおり、納会の会場は「東京本社の社員全員が入れる大会議室」(専門商社勤務)、「各部署それぞれの部屋」(不動産)、「社員食堂」(アパレル)など社内がほとんど。中には「うちは部署ごとに会議室を借りて開催。ただし、会議室の数が足りないので夏から予約競争が始まる」(物流)といった気合の入った会社もある。

スタート時間は「午後3時」「夕方4時」あたりが一般的。もちろん、「大掃除終了後の午後1時から」といった早いところもあれば、「定時が終わってから」という遅いところもある。ドリンクやつまみ類は、コンビニで調達したり、ピザや寿司などの出前をとったりするのが主流だ。

費用は全額会社が出すケースと、会社から一定額が出て、足りなくなれば上司がポケットマネーを出すケースがよくあるパターンだ。いずれにしてもヒラ社員はお金のことを考える必要はない。

まずは買い出し部隊に「志願」しよう!

さて、ここからが新人はじめ若手社員諸君の出番だ。まず、ドリンク類やつまみ類の調達。十中八九、新人が買い物部隊として駆り出されるのだから、ここはひとつ、指名される前に志願したいものだ。

「買い出しに行こうとしたら、お酒を持つのは重いから、と新人が荷物持ちについてきてくれたのは、うれしかったですね」(アパレル)と言うように、最後の日に活躍すれば「今年の新人はしっかりしているなあ」と一目置かれることは請け合いだ。酒が切れたり、つまみが足りなくなったタイミングで、「ちょっと買ってきますよ」と気を利かせれば、好感度はさらに上がる。寒いこの時期なら、なおさらだろう。

といっても、好きなものばかりを買ってくるのはNG。オフィスという場所も考えれば、においが強いものも避けたいものだ。「『去年はどんなものを用意しましたか』とか、『先輩が好きなものは何ですか』とか聞いてくる人は気が利いていると思います」(専門商社)と、さりげなく先輩たちは新人の言動を見ている。

納会の流れは、上司の乾杯のあいさつで始まり、その後、流れ解散というのが一般的だ。乾杯が終わったら、すぐに帰っていいところもある。また、納会の日にキャリーバックを持ち込み、終了後すぐに帰省する人もけっこういる。立食形式でいろいろな部署の人間がまじりあって飲むスタイルが多いため、途中で帰ったところで誰も気づかない。

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