2018年卒(現大学3年生)の就職活動スケジュールは、2017年卒(現4年生)と同じ日程で進むことが9月20日に経団連から、9月28日に大学などで構成する就職問題懇談会から、それぞれ発表されています。今年と同様、企業説明会の解禁が3月1日で、面接解禁が6月1日。では今年の先輩たちと同様の準備をしていればいいのでしょうか。
後期が始まって2カ月。大学のキャリアセンターと協力しながら、学生の就職支援を行っている私が感じている、現3年生たちの就職活動と大学の支援状況を紹介しましょう。
現3年生の就活はここが違う
振り返ると今年3月中旬、都内のある大学のキャリアセンターを尋ねると、始業前に80人ほどの学生の列ができていました。「来週、エントリーシート(ES)の締め切りがあるが、書き方がわからないので添削してほしい」「SPI対策は何から手を付けてよいかわからないので教えてほしい」「面接が3日後にあるため、模擬面接をしてもらいたい」など、日程が差し迫った選考に関する相談が多数寄せられていました。
3月1日を過ぎてから、これまでにない短期スケジュールにようやく気付き、大慌てで就職支援に駆け込んだ学生も少なくなかったのです。予約制で相談を受け付けているキャリアセンターも、2週間後まで予約が一杯。キャンセル待ちをさせながら何とか相談にのっている状態がしばらく続いたとのことでした。
現3年生たちは、こうした現4年生の就活を見聞きしています。それだけに、今年は前期の4月からガイダンスへの出席率が高く活況でした。ただし、後期の9月に入ると、前期に比べガイダンスに出席する学生数は減っている大学もしばしば見受けられます。その理由は2極化です。
ひとつは、2017年卒予定の求人倍率1.74倍という8年ぶりの高水準の中、先輩たちの成功例に安心してのんびり構えている学生が、一定数いるということです。
もうひとつは、真逆なことに、就活の準備を早くから始める層の存在です。インターンシップやOB・OG訪問などを着々と進めており、一般的な就職支援情報は理解しているため、ガイダンスには参加していないことが想定されます。
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