TOEIC学習は「単語カード」が勝負を分ける 「英語を話せる人」がやっている3つの工夫

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たとえば、Googleで「TOEIC テクニック」と検索してみると、次のような内容がヒットします。

「風景写真について正しく言及している言葉を選ぶリスニング問題では、『受け身の進行形』は正解にならない」

受け身の進行形とは、「The wall is being painted.(いま壁にペンキが塗られている最中だ)」といった文章のことです。

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なるほど、たしかにこのテクニックを使えば「写真に人が写っていないからこの選択肢は消去すべきだ」と判断することができ、正答率はそれなりに上がるかもしれません。では、「Merchandise is being displayed in the store.(いま商品が店舗に陳列されている最中だ)」という文章が、同じく受け身の進行形であるにもかかわらず、人が写っていない風景写真において正解となるのはなぜでしょうか。それは「being displayed」が「on display」と同様に「展示中」であることを言い表しているからです。

このように、しばしば世の中の「テクニック」はもろくも崩れ去るもので、重要なのは「英語の本質をマスターすること」なのです。仮にテクニックを使って点数をある程度は上げることができたとしても、それは「英語を使って仕事で成果を出す」ことには、直接的に寄与しません。

このように書くと「だからTOEICは意味がない」と思われるかもしれませんが、それは活用の仕方が間違っているからです。ざっと挙げるだけでも、TOEICには以下のような特徴があります。

・そもそも、「ビジネスシーンで使う」ことを想定したテストなので、実践的なビジネス英語が頻出している
・アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア各国のネイティブの発音が、バランスよくブレンドされている
・時代の流れとともにつねに進化しており、よりカジュアルでリアルな表現が新たに加えられている

 

このように、学習素材としてTOEICをとらえると、極めて使い勝手のよい教材だということに気づくはずです。

TOEICとの正しい付き合い方

では具体的に、TOEICとどのように付き合えばいいのでしょうか。ここでは、英語学習者の大きな悩みのひとつである、「単語」に絞って解説しましょう。

TOEICで使われる単語は、ビジネスシーンで多用されるものが大半です。アメリカに本部をおく世界トップのテスト作成機関に在籍するネイティブたちが使用頻度の高いものを厳選しているので、TOEICに登場する表現はいずれもおさえておく価値があると言えます。

そこで、私のおすすめの単語学習法をご紹介しましょう。それは、昔ながらの「単語カード」の活用です。

あまりにも古くから知られた方法なので、少々拍子抜けされた方もいらっしゃるかもしれませんが、これまでの私の経験から、結局のところ単語カードを使うのが最も確実なやり方のひとつだと考えられます。

ただし、カードを作成する際に、いくつか心掛けていただきたいことがあります。

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