3Dを活用すれば原発の安全性は高まる 仏ダッソー・システムズ シャーレス社長兼CEOに聞く
――ダッソー・システムズは航空機や自動車の設計ソフトの印象が強い。提唱している「3Dエクスぺリエンス」によって製造業はどう変わるのでしょうか。
ダッソーは自動車、産業機械、航空宇宙、消費財など、幅広い業界を対象にソリューションを提供しています。業界ごとにさまざまなニーズがありますが、究極の課題は「消費者に対してどのような貢献ができるか」という点で共通していると思います。ダッソーは長年にわたって設計、シミュレーション、製造というところに力を入れてきましたが、現在はこうした点と点を結び、製品のライフサイクル全体をサポートし、消費者が求める製品作りを手助けすることを目指しています。
苦しんでいる日本企業が多い
日本にはすばらしい技術を持った、有名企業がたくさんあります。しかし、残念ながら、消費者が求めている製品を出せずに苦しんでいる企業も多い。技術はすばらしいのに収益性が上がっていない企業もあります。
その原因は、「市場ニーズを理解すること」と「スピーディに市場ニーズに応えていくこと」の間のつながりが欠けているから。新製品計画が正しいものなのかどうか、開発投資を行う前段階で、効果的なシミュレーションを行う必要があるのですが、それができていない企業も多い。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら