日経平均は下値メドに接近、打診買い準備も 日経平均は512円安、為替も1ドル100円割れ

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日経平均株価の下落が止まらない。6月3日は前週末比512円72銭安の1万3261円82銭で引け、昨年11月にアベノミクス相場が始まって以来、初めて13週移動平均線を割り込んだ。一時的な自律反発はいつ起きてもおかしくはないが、大底打ちはまだ先であろう。

懸念されるのは為替相場の動きで、本稿執筆の6月3日17時時点において、ドル円はフシ目の1ドル=100円割れが目前である。100円を明確に割り込めば、いったん日経平均株価は1万2000円台に突入するだろう(編集部注記:3日のNY市場では、ついに100円を割り込んだ)。

日経平均の下値メドは1万2000~1万2600円前後と見ている。アベノミクス相場が始まって約半年が経ち、その間の株価の平均値を示す6カ月移動平均線は足元で1万2600円水準にある。また異次元金融緩和が発表された4月4日のザラバ安値が1万2075円である。このあたりの価格帯までは下がってもおかしくはない。逆にいえば、1万2000円を大きく割り込む展開は想定しづらい。それは、アベノミクスと異次元の金融緩和が失敗したことを示唆するからだ。

この前提に立つならば、もし日経平均が1万2000円台に入ったところで、時間差を空けながら何回かに分けて買いを入れていくことが有効だろう。一気に資金を投じようとすると、買いのタイミングが早すぎて含み損が大きくなるか、待ち構えていた株価まで下がらずに反発してしまい買いそびれる、という両方のリスクがあるからだ。

「株式ウイークリー」編集長 藤尾 明彦)

藤尾 明彦 東洋経済 記者

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ふじお あきひこ / Akihiko Fujio

『週刊東洋経済』、『会社四季報オンライン』、『会社四季報』等の編集を経て、現在『東洋経済オンライン』編集部。健康オタクでランニングが趣味。心身統一合気道初段。

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