トヨタが“女性目線”のカー用品を売る狙い 「フランフラン」「ベルメゾン」などと連携して商品開発

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おしゃれなインテリア用品「Francfranc(フランフラン)」、便利グッズの開発を得意とする「BELLE MAISON(ベル・メゾン)」、ドイツの老舗ペット用品「HUNTER(ハンター)」――。いずれも女性に人気の高いグッズを展開するブランドだ。ここに、トヨタ自動車が目を付けた。

トヨタは5月31日、「Francfranc」「BELLE MAISON」などと組んで設計したシートカバーやハンドルカバー、各種小物類などのカー用品の販売に乗り出すと発表した。いずれも“女性目線”の商品で、ユーザーの裾野を広げる狙いである。

今回の商品(=右写真は一例=)はトヨタの純正品でもなく、一般的なカー用品店やホームセンターなどで売られている市販品でもないという位置づけだ。価格についても、純正品と市販品の中間程度という。

「純正品は新車購入と同時に装着される重要な事業だが、ご購入後に乗っていただいているお客様にもっとエンジョイしてもらえる商品も開発しようと考えた」と、トヨタの佐藤康彦常務は言う。純正品や市販品を見渡したところ、「男性の視点で開発した商品が多かった」(佐藤氏)が、女性の視点で商品を作れないかという発想で、社内各部署の女性社員から意見を募った。

女性は車内空間を自分の家のようにとらえる

「女性は自分のクルマのどこを自慢するのか?」。

アンケートで質問してみると、「いちばん多い回答は広さ。次いでシートカバー、小物類という順序」(木村俊一バリューチェーン事業部長)。つまり、女性はクルマの居住空間を自分の家のようにとらえている、というのが木村氏の見立てだ。既存のカー用品に満足できず、雑貨ショップで商品購入して車内を飾るという傾向もある。

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