スカイツリーvsディズニー、東京観光で突出 GW中は合わせて260万人超を集客

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5月7日にオープンしたTDLの新アトラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」。初日は、招待されたゲストが仮装姿で入場した(Disney 2013 Lucasfilm Ltd. & TM. All rights reserved. )

連休明けの5月7日には、TDLで新アトラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」がオープン(写真)。開業初日は平日の火曜日だったにもかかわらず、最大待ち時間240分を記録した。昨年7月に開業したTDSの「トイ・ストーリー・マニア!」に続く人気アトラクションの登場だけあって、入場者数の上乗せに大きく貢献しそうだ。

“2年目のジンクス”に、スカイツリーもイベント連打

一方、スカイツリーの2013年度入場者数は、運営会社の東武タワースカイツリーが、ツリー本体で644万人(前年度比90万人増)、スカイツリータウン全体で4000万人(同476万人減)と予測。前12年度は315日(12年5月22日~13年3月末)しか稼働日数がなかったことから、通年365日稼働となる13年度はツリー本体の入場者数が増えるとみている。

とはいえ、ツリー本体の入場者数については、2012年度は開業直後から12年7月までは1日1万4000人に上限を設定。通年で1日最大2万人まで入場可能となった今13年度は、もう少し上振れ余地がある。なお、通年稼働にもかかわらず、スカイツリータウン全体の来場者数が反落するとしているのは、開業1年を経て、ツリー本体はともかく、商業施設「東京ソラマチ」への集客効果が一巡するとみられるためだ。

そのため、スカイツリータウンでは、連休明けの5月7日から6月4日までの1カ月近く、TDRの30周年ほど派手ではないものの、1周年記念イベントを実施。ツリー本体のライティング(照明)を日替わりで変えるなど、各種のセレモニーで1周年のフシ目を最大限に活用する。

また、花見シーズンには「桜のライティング」、クリスマスシーズンには「世界一のクリスマスツリー」など、スカイツリー自体をライティングで装わせるなどした各種の季節イベントが、通年で本格化する。これも、年間に2パーク合わせて10種類以上もの大型イベントを繰り出すTDRには及ばないものの、“今だけ”感の強いイベント効果でリピーター需要を生み出し、“2年目のジンクス”を振り払う構えだ。

ディズニーの袋を下げてスカイツリーへ回遊

GWの入場者数動向を見るかぎり、首都圏観光の2強といえるスカイツリーとTDR。今後、両者の“対決”はどのような展開を見せるのか。

「春休み中はディズニーから来た方が多かった」。こう話すのは、東京スカイツリータウン広報事務局長の福田氏。前日にTDRで遊んできた観光客が、翌日は朝からスカイツリーを訪れる。TDRから来た客はディズニーキャラクターの印刷された買い物袋などを下げているため、すぐにわかるという。

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