(第3回)自分経営にもビジョンと戦略を持て

内田隆

 前回はセルフリーダーシップ力を発揮している企業の特徴は自分経営にもあてはめられることをお話しました。

 今回は35歳から差をつけるための自分経営について語りたいと思います。

 35歳はキャリアの大きな分岐点と言います。これからの何年間かをどう過ごすかで、その後のキャリアがだいたい見えてくることでしょう。
 だからこそいま自分経営戦略を考え、自分自身を導くセルフリーダーシップ力を鍛えることが大切です。

 経営者は冷静に市場と自社を分析し戦略を描くMBA的合理・論理性と、実現へと突き動かす人間力・情理性の両面を強化することで、目指すべきビジョンや目標を達成しています。
 35歳からの自分経営も同じです。ある程度の経験と知識をすでに持っていますから、重点的に強化すべきスキルは次の二つに集約されます。

1.自分を冷静に分析し論理的に戦略を描ける戦略力
2.自分自身を突き動かすパワー・人間力とも言うべきセルフリーダーシップ力
 自分経営を考えるうえで見落としがちなのは中期的視点です。転職やキャリア相談に来る方も、夢やビジョンと今年の目標(例えば、外資系IT企業のマーケティング部門へ転職したい)は考えていますが、3~4年後の中期目標も描いている人は決して多くありません。私の個人コンサルティングの経験でも「戦略オプションとして、外資系への転職後の次の仕事のイメージも持つように」とアドバイスすると「今から辞めることなど考えたくない」と否定的な答えが返ってきます。新しい会社に入る前からその先のことを考えるのをためらうのは人間心理として理解できることです。ですが感情だけで判断してしまい合理性を忘れてしまうと、良い結果が得られません。
 短期・中期・長期のすべてで自分のゴールと戦略を描いておくことが成功のコツです。
 そして、その戦略を実現できる人としてのパワーを鍛えておくことが大切です。

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